◆ 360度フィードバック・導入事例
360度フィードバックは刺激の多い手法であるため、初めての導入される企業にとって、実際に導入し、上手く活用されている事例は、非常に興味ある情報だと思います。
また、既に導入されている企業にとっても、他社の有効な活用事例を理解することで、更なる活用のヒントを得ることができるでしょう。
「他の企業は、360度フィードバックをどうやって組織の活性化につなげているのだろうか?」
「対象者本人への結果返却は、どんな工夫を講じて行っているのだろうか?」
しかし、360度フィードバックの具体的な事例は、それほど多く開示されていません。
インターネットによって検索すると、幾つかの事例情報を見つけることができますが、断片的な情報が多く、活用している会社名はわかったとしても、背景情報や詳細内容については、曖昧になっていることが多いと言えます。
一方、書籍については、日本経団連出版から「360度評価制度・事例集」という書籍も出版されています。
この中には、マツダ、帝人、リコー、大和証券グループ本社、松下電器産業(旧社名)、東京三菱銀行(旧行名)などが紹介されています。
ただ、この書籍は、2002年に出版されたものであり、掲載されている事例内容は明らかに今とは状況が異なっている部分も多く、古い情報です。
そこで、360度フィードバックには、様々な事例があります。
その一部を紹介すると、
【事例1】
従来のビジネスだけでは、会社の成長は見込めない。会社としては新しいビジネスへの取り組みが求められている。
しかし、現場の意識はそう簡単には変わらない。
その様な状況において、360度フィードバックによって管理職の意識と行動を変え、そして部下の力を引出しながら新しいビジネスを生み出すなど、組織としての力を高めていった事例。
【事例2】
経営トップから、「チャレンジする組織風土」をつくりたいとの指示。
トップのメッセージやチャレンジすることの重要性を冊子にまとめたり、イントラネットによる社内広報を行ったりしたものの、いまひとつ効果が感じられない。
チャレンジ風土が実現している状態、その中で発揮して欲しい行動を従業員へ伝える媒体として360度フィードバックを活用。
管理職はもとより組織全体にチャレンジ意識を浸透させていった事例。
【事例3】
組織活性化のキーとなる管理職のマネジメント力を強化するために、様々なマネジメント研修(「マネジメントの基本原則研修」、「ビジョン立案研修」、「コーチング研修」など)を実施してきた。
しかし、研修終了後のアンケートでの満足度は高いのにも関わらず、現場での行動変革が生じているようには感じられない。
そこで、既に実施したマネジメント研修の内容も考慮した設問を設計して360度フィードバックを実施。
フィードバック研修などを通じて、現場での行動変革を実現させた事例。
今回、【事例集vol.1】として、幾つかの事例を整理してみました。
ただし、紙面にまとめる関係上、あくまでほんの一部、そして各々のポイントを紹介した程度のものですが、ご参考いただける内容も多いかと思います。
弊社が支援した企業の事例以外に、ビジネス誌や専門誌から取り上げた事例なども取り上げています。
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